金継ぎ教室を探していると、「金繕い」「呼継ぎ」「銀継ぎ」「共繕い」といった言葉が出てきます。似ているようで指すものが違うため、教室を選ぶときに勘違いのもとになりやすい言葉です。整理しておきます。
金継ぎ
割れや欠けを漆で直し、継ぎ目に金粉で仕上げをする技法です。もっとも広く使われる呼び方で、修理全体を指して「金継ぎ」ということもあります。
銀継ぎ
仕上げに銀粉を使うものです。工程は金継ぎと同じで、最後にまく粉が違うだけです。
金より落ち着いた色味になり、器の色によっては銀のほうがなじみます。費用も金より抑えられます。掲載教室の中には仕上げを本金・本銀・色漆から選べるとしているところがありました。
金繕い(きんつくろい)
ここが少しややこしいところです。
「金繕い」は金継ぎとほぼ同じ意味で使われることもあれば、合成材料を使う直し方を指して使われることもあります。教室によって言葉の使い方が違うため、名前だけで判断せず、「天然の漆を使いますか」と確認するのが確実です。
本漆かどうかは、直した器を食器として使えるかに直結します(本漆金継ぎと簡易金継ぎの違い|どちらを選べばいい?)。
呼継ぎ(よびつぎ)
失われた部分を、別の器のかけらで補う直し方です。
欠けた部分が見つからない、粉々で使えない、といった場合に、色や質感の違うかけらを継ぎ足します。元通りにはなりませんが、異なる器が一つになった景色そのものを楽しむ直し方です。
共繕い(ともつくろい)
金や銀で目立たせるのではなく、器と同じ色に合わせて、直した跡を目立たなくする直し方です。
「直したことを見せたくない」場合に選ばれます。金継ぎとは考え方が逆で、跡を消す方向の修理です。
まとめ
| 呼び方 | 何が違うか |
|---|---|
| 金継ぎ | 継ぎ目を金粉で仕上げる |
| 銀継ぎ | 仕上げが銀粉。工程は同じ |
| 金繕い | 金継ぎとほぼ同義。ただし合成材料を指す場合もある |
| 呼継ぎ | 別の器のかけらで欠けを補う |
| 共繕い | 器と同色にして跡を目立たなくする |
教室を選ぶときに大事なのは、呼び名そのものより「天然の漆を使うか」「直した器を食器として使えるか」の2点です。この2つを確認しておけば、名前の違いで困ることはほとんどありません。
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